「水曜ロードショー」映画ってほんっとうにいいもんですね！　あのスター・ウォーズも…物議を醸したテレビ洋画劇場の吹き替え俳優陣

【１９７２　エンタメプレイバック】
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2022.2/14 06:30

いまやネット配信のドラマや映画が花盛り。しかし今から５０年前といえば、映画は映画館やテレビでしかみる機会がなかった。そこで１９７２年のエンタメにプレイバックしてみよう。

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「水曜ロードショー」（日本テレビ系）が始まったのが７２年４月５日。解説者は日本ユナイト映画の宣伝マンだった映画評論家、水野晴郎氏。実際の登場は番組が始まって半年後だった。

このころはテレビ各局でいわゆる「洋画劇場」的な番組が多かった。

６６年にスタートした草分け的な「日曜洋画劇場」（ＮＥＴテレビ→テレビ朝日系）といえば、淀川長治氏。６９年からの「月曜ロードショー」（ＴＢＳ系）は荻昌弘氏。７１年スタートの「ゴールデン洋画劇場」（フジテレビ系）は高島忠夫氏が看板だった。

それぞれが特徴のある解説ぶりで人気を博していたが、水野氏も「いやぁ、映画ってほんっとうにいいもんですね！」という締めのせりふがおなじみだった。

オープニングは夕暮れのヨットハーバーの風景に、ニニ・ロッソの「水曜日の夜」が高らかに響いた。それだけで何だか切ない気持ちになったものだ。

テレビの洋画劇場では吹き替えが定番だが、これが何かと物議を醸すこともよくあった。

「水曜ロードショー」でも８３年１０月、「スター・ウォーズ　エピソード４／新たなる希望」を日本で初めてテレビ放送したときがそうだった。

ルーク役に渡辺徹、レイア姫に大場久美子、ハン・ソロ役に松崎しげるという何ともアグレッシブな顔ぶれとなったが、違和感を覚えた視聴者も少なくなかったという。その後、ハン・ソロを演じたハリソン・フォードの吹き替えは村井国夫か磯部勉が定着する。

そんな「水曜ロードショー」も８５年には金曜日に移り、「金曜ロードショー」に衣替え。

テーマソングもピエール・ポルトの「フライデー・ナイト・ファンタジー」に代わったが、夕暮れのヨットハーバーは継続され、金曜の夜ということもあり、何ともいえない切なさは倍増した。

しかし、家庭用ビデオの普及に始まり、２０００年代に入ってインターネットが広がると、テレビで洋画を見る機会も失われていく。

https://www.zakzak.co.jp/article/20220214-3IRJRXF4VBOYLMJ3TMF6DLZ3YQ/2/

■水曜ロードショー　１９７２年４月５日放送開始。８５年４月からは「金曜ロードショー」に移行。８１年９月放送の「ジョーズ」は３７・７％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）を記録した。