粗品がお笑いの天下をイマイチ取れない理由www

おそらくかつての松本がやっていたような他の芸能人をおそれずに批評をして成り上がるという手法をやろうとしているのだろうが
肝心の言語化能力や確信的なポイントにかける上、「お前おもんないねん」やほならね理論のような裏付けのない悪手で締めようとするため
的確に人々の持ってる違和感を的確な言語化する毒舌特化型であるウエストランド井口のような上位互換に勝てない

霜降り明星自体、長年若手のスター不足だったお笑い界の穴を埋めるのにちょうどよかったコンビである
現に第七世代という霜降りを中心にゆとり世代の若手たちをプッシュするムーブメントはそれまでの30〜40代の中堅が飽和独占状態でマンネリだった芸能界の雰囲気を一気に変えた
しかし、そのゴリ押しブームに乗らなかった令和ロマンやエバースのような同世代の芸人たちが着実に下積みを積み実力を手にしてしまったため
彼らと比べるとどうしても粗が目立ってしまう状況になってきてしまった
また、さらに下の世代であるZ世代たちが大人になりアラサーアラフォーの芸人たちが若さゆえの荒々しさを掲げ新世代ヅラすることが難しくなったのも原因している

先述のように、毒舌芸をやるにしても誰でも言える悪口を言ってるようにみえなかったり、サブカルやネットミームのパロディのようなネタをやるにしてもバキ童貞ほどコアなパンチもなく、真空ジェシカほどのポップさもない。
また、噛み付く相手を選んでるように見えるムーブもしばしばするため「全然尖ってねえじゃん」という見られ方をしてしまっている。
尖りたがってる割には普通に従来のテレビ的なやり方をトレースし、M-1やR-1、吉本などのブランドに頼ったりと権威主義的なムーブが目立ってしまっている。

◎毒舌芸をやるにしても誰でも言える悪口を言ってるようにみえたり

ちなみに、相方のせいやも一見半端にも見えるバランス型のタイプであるがうまい具合にテレビに適合し、サラリーマン芸人としてうまく軌道に乗ったため逆にその半端さを「器用」という武器にかえて次のフェーズに乗れている。
しかし粗品の場合は本人のメタ認知の足りなさ故にがんじがらめになってしまっている。

先ほどの中途半端ということにも通ずるが、テレビ側からすると従来のテレビ側からしてもネット媒体やSNSのようなニューメディア側からしても間をとったようなABEMAのような媒体からしても正直扱いづらいという立場にもなっていて、
周りがどう接していいのかイマイチわからん状態になっているため、業界やインフルエンサー側からしても絡むメリットが少なく自身のYouTubeにおける煽り運転のような動画以外ではバズることもなくなってしまった。

デビュー当初から「若手天才芸人」として売り出されたが、継続的にアウトプットを出すなかで「言うほど天才か？」という目で見られるようになってしまった。ほかにも音楽などに手を出したりしてるがいずれも「なんかいろいろやってるけど決定打がない」印象に。
他にも実は人情的でピュアだとか、童貞だとか、毒舌芸人だとかギャンブル破天荒芸人だとかいろんなキャラクターブランディングも試してきたが、どこか嘘っぽいという状況からネット民からの論破・検証対象になりやすくなり何をしても見透かされているという状況になってしまった。