「まるで中国のようなパクり方だ！」…那須の遊園地に誕生した「SASUKE」模倣アトラクション

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■番組でおなじみの障害が並ぶ「NASUKE」

「おぉ、めっちゃ『SASUKE』じゃん」

TBSの人気番組「SASUKE」のファンだという20代の男性はこう言うと、斜めに立てかけられた足場を飛び移りながら進んでいった。

栃木県にある北関東最大級の遊園地「那須ハイランドパーク」。飛び石連休の狭間の平日、訪れた若者のグループや家族連れの人気をひと際集めるアトラクションがあった。GWに合わせ、4月26日にオープンしたばかりの新アトラクション「NASUKE」だ。

設定された時間内に様々な障害物をクリアしてゴールを目指す室内アトラクションで、冒頭の「クワッドステップス」そっくりの障害物のほか、並行に設置された2枚のアクリル板 に両手両足を突っ張って前に進んでいく「スパイダーウォーク」そっくり障害物も。

さらに現時点では「高さは5.4メートル。特別に海外から輸入しましたが、坂が急すぎて、このままでは怪我人が出てしまう。夏休みに向けて調整中です」（「NASUKE」のスタッフ）とのことだったが、上級者・経験者向けのエキストラステージとして、円状に湾曲した壁を駆け上がり、頂上に手を掛けてよじ登る「そり立つ壁」そっくりの障害も用意されている。

TBS広報室は取材に対し、「事実関係について調査中であり、コメントを差し控えさせていただきます」と回答。一方、那須ハイランドパーク側は次のように説明した。

「当社としては、TBS様の権利を侵害するとは考えておりません。当社では、従来から来園者様が体を動かして楽しんでいただけるようなアクティビティの導入を進めておりました。今回のNASUKEは、遊具販売会社から中国メーカー製の規格品アスレチック遊具を紹介され、導入に至りました。

この遊具は、ゴールまでの時間を競うものではなく、子供向けの遊具として、遊びながら各遊具で点数を加算し、総点数を競うというものです。『SASUKE』のようなアスリート向けの競技施設というよりは、子供たちが楽しんで遊べる遊具となっています。

また、子供たちが楽しめるように『那須の森に山の怪物マグナが現れ、那須の森に生きる生き物たちを助けるためのヒーローになるための修行をする』というストーリー設定をしています。

この修行をしてマグナを倒すフォースを得ることができれば、那須のヒーローすなわちナスケとなれる、というコンセプトの遊具です。NASUKEの名称は『那須』を『助ける』ヒーローという造語で付けさせていただきました。

■名前からしてパクリとはいえ…

当社は、那須に遊びに来て、那須のヒーローとなる気分を来園の子供たちに味わってもらい、満足をしてもらおうと考え、本遊具を運営しております。

ただ、当社としても、TBS様と揉めることはまったく本意ではありませんので、そのような誤解の声があるならば、『SASUKE』と誤解が生じないようNASUKEの名称変更も含めて、今後の対応について、TBS様とお話し合いの申入れをさせていただく予定でございます」

「模倣問題」を知った冒頭の男性は「名前からしてパクリ。TBSが怒るのも無理はない」と言いつつ、「次回は準備中だった『そり立つ壁』そっくりな障害に挑戦したい。楽しいアトラクションなので、なくなってほしくない」と訴えた。

北関東最大級の遊園地に誕生した人気アトラクションの今後はいかに。