【ジャニーズ】5人体制での活動が終了…「キンプリ」平野・岸・神宮寺に退所を決意させた「裏事情」とは

〈心を込めて。そして、僕たちのことを支えてくださったスタッフの皆さん、5年間、僕たちのことをこの『ミュージックステーション』で見てくださったカメラの奥の皆さんに感謝を込めて〉

新曲『Beautiful Flower』を披露する前に、このように感謝の言葉を口にしたのは、『King & Prince』の平野紫耀（26）だ。同じくメンバーの岸優太（27）、神宮寺勇太（25）とともに5月22日をもって『King & Prince』を脱退し、ジャニーズ事務所からも退所する。彼らの功績について、スポーツ紙芸能デスクが語る。

「平野、岸、神宮寺、永瀬廉（24）、髙橋海人（24）、元メンバー・岩橋玄樹（26）の6人は、ジュニア時代からルックス・歌唱力・ダンススキル・演技力など、全てのレベルがずば抜けていました。メンバーに圧倒されたジャニー喜多川さんが自ら直々に選抜。前身となる『Mr.King vs Mr.Prince』を’16年に結成させました。結果的に生涯最後にデビューさせた教え子となりましたが、ジャニーさんはとにかく彼らの才能にほれ込んでおり、『やっと世界を目指せるグループに出会えた』と周囲に明かしていたそうです。実際にわざわざ海外へ渡って舞台を見せるなど、いち早く海外志向を植え付けてきました」

デビュー以降、着実に人気と実力を積み上げてきた『King & Prince』。しかし、 ’19年にジャニー喜多川氏が亡くなると、その歯車は徐々に狂い始める。昨年の滝沢秀明氏（41）の退社騒動など、グループを取り巻く環境が大きく変わる過程で、11月4日に平野、岸、神宮寺の3人がグループ脱退と事務所退所を発表した。

本人たちはその理由について「メンバーそれぞれの方向性の違い」と語っているが、原因はそれだけではない。芸能プロ関係者が明かす。

「ジャニーさんが亡くなり、信頼できるスタッフがいなくなったことで、それぞれの方向性にすれ違いが生じたことは事実ですが、原因は他にもあります。それが事務所の方針転換です。海外進出の意向が特に強かった平野は、昨年初めから何度も事務所に面談を申し込んでいましたが、事務所はまともに受けてこなかった。時にはドタキャンしたこともあったそうです。決定的だったのは昨年夏頃の面談。海外進出について熱く語るメンバーに対して、事務所は『ジャニーズに所属する限り海外進出は無理で、到底バックアップもできない』と、今までとは真逆の回答を突きつけたそうです」

この面談がきっかけとなり、平野を中心とした海外志向の高い3人は脱退と退所の意志を固めていったという。芸能プロ関係者が続ける。

「事務所上層部にも言い分はあります。タレントやスタッフの流出が続き、事務所を守るのが精一杯という現状ではキンプリメンバーたちの言い分を聞いている余裕がないというのはあったと思います。ですがこれまでジャニーさんの教えに沿って努力を重ねてきたメンバーからすれば、突然の事務所の方針転換はいきなりハシゴを外された状態で、裏切られた気持ちになったのでしょう」

そして今年5月22日に5人体制での活動に幕を下ろした『King & Prince』。それぞれメンバーは、今後どのように活動を展開していくのか。

「事務所に残る永瀬と髙橋は、ユニットとしてのキンプリと個々の活動を続けます。平野と神宮寺はグループ脱退とともに事務所を退所、岸は今年8月公開の主演映画『Gメン』のプロモーション活動などを終えたあと、今秋に事務所を退所します。3人の今後の活動は、現時点では明確ではありませんが、海外活動を夢見て努力を重ねたわけですし、このまま引退ではなく、ジャニーさんの夢を引き継ぎ、海外進出を目指すことになるでしょう」（同前）

ジャニー喜多川氏が、最後に手塩にかけたかけがえのない教え子たち。メンバーそれぞれの進む道は違えど、ジャニー氏の遺志を胸にさらに大きく羽ばたくことこそ何よりの恩返しだが、はたしてその命運やいかに……。

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