中井貴一って何気に名俳優だよな

中井貴一、かっこよさでもチャーミングさでも魅せる俳優歴44年の実力

■最新ドラマで「ザテレビジョンドラマアカデミー賞」主演男優賞受賞

1961年9月18日生まれの中井貴一の俳優デビューは1981年。現在も第一線でというのは、けして大げさではなく、2025年は時代劇の主演ドラマ「雲霧仁左衛門　ファイナル」(NHK BSプレミアム)、小泉今日子とW主演の現代劇ドラマ「続・続・最後から二番目の恋」(フジテレビ系)、主演舞台「先生の背中～ある映画監督の幻想的回想録～」、圧倒的存在感で主演の竹野内豊を支える8月公開の映画「雪風 YUKIKAZE」と続く活躍ぶりだ。

このラインナップは活躍を裏付けたり、公私で縁があったりするものでもある。池波正太郎の小説を原案とする「雲霧仁左衛門」は2013年が1作目で、今年で残念ながらファイナルとなってしまったが7作を数える人気シリーズとなった作品だ。盗賊一味の首領を渋みのある演技で見せ、粋とかっこよさに痺れる視聴者が続出した。

「続・続・最後から二番目の恋」は、2012年の第1期＆スペシャル版、2014年の第2期に続く第3期として制作。中井、小泉のほか主要キャストが続投し、第1期からのファンが歓喜しただけでなく、登場人物たちの生き様に共感する作風で新たなファンも獲得。中井扮(ふん)する主人公は定年後の年齢となったが、大人の包容力と優しさがますます魅力的になり、「第124回ザテレビジョン ドラマアカデミー賞」主演男優賞に輝いた。

舞台「先生の背中～ある映画監督の幻想的回想録～」では、小津安二郎監督をモデルにした主人公を演じた。中井の父・佐田啓二は4つの小津作品に出演しており、監督とプライベートでも家族で親交があり、中井の名付け親も小津監督だという。中井の母をモデルにした役も登場し、虚実が混ぜ合わさった中で、“小田監督”という主人公を情感豊かに表現した。

「雪風 YUKIKAZE」は、太平洋戦争中に実在した駆逐艦・雪風の乗員たちを描いた作品。中井は第5回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した俳優デビュー作「連合艦隊」で、戦艦・大和を見送るパイロット役だったが、本作ではその大和と運命を共にした実在の司令長官の役。時代を経て、新たなフェーズ、役回りを受け持つ俳優としての醍醐味でもある。
https://news.yahoo.co.jp/articles/87d65e97c3d71f6574dbc3b2aedf2d3281d40c85

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