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「公的支援に甘えるわけにいかない」福島・浜通りの起業家が民間主導で情報発信　3・11

東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所事故から11日で14年となるのを前に、福島県の浜通りの起業家が、共同で全国に向けた広報活動を行う「福島浜通りフロンティアPRコンソーシアム」を設立した。移住やUターンで浜通りで活動する民間企業や団体18社が加盟し、定期的にSNSなどで情報を発信する。現地を体験するツアーやイベントなども企画する計画という。

南相馬市小高区でシェアオフィスの運営や起業家の支援を手がける和田智行さんは「震災から10年で支援企業の多くが撤退した。おもしろい取り組みがあるのに、復興頑張っているという切り口でしか取り上げられないというギャップをここ数年で感じてきた」と話す。

コンソーシアムは、浪江町などで被災地支援に取り組むNoMAラボ代表理事の高橋大就さんが中心となって設立した。高橋さんは「公的な支援でインフラを整備してもらった。これ以上は甘えるわけにはいかない。民間の力で情報発信をしていく」と抱負を語った。

浜通りでは原発事故に伴う避難指示の解除が進むにつれて移住者が酒蔵や飲食店を開くなど、地域の復興が活発化している。