舞台「千と千尋の神隠し」さん、主人公・千尋役に元AKB48の川栄李奈さんが決定

舞台「千と千尋の神隠し」（来年３月、東京・帝国劇場など）の主人公・千尋役のオーディションがこのほど行われ、新たに女優・川栄李奈、福地桃子が選ばれたことが２７日、分かった。昨年の初演からダブルキャストで同役を演じている橋本環奈、上白石萌音に加え４人体制となる。

【写真】初演からヒロインを務める橋本環奈と上白石萌音

　川栄は、初演を鑑賞したことを明かし「まさか自分が千尋を演じられるとは思ってもいなかったので、もうすでに緊張しています」と背筋を伸ばす。２２年のＮＨＫ連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で、共にヒロインを務めた上白石らとの作品づくりに「心強いカンパニーの皆さんにしっかりと食らいつき、最高の作品をお届けできるよう頑張ります」と力を込めた。

　オーディションは、翻案・演出を務めるジョン・ケアード氏立ち会いの下で行われた。大役を射止めた福地は、「（０１年公開の映画版を）兄と母にせがんで初日に渋谷の映画館で観た記憶があります。奇妙だけれどなんだか惹（ひ）きつけられる作品の力強さを幼心にも覚えています」と思い入れの深い作品だけに喜びもひとしおな様子。“新・千尋役”として「カンパニーの皆さんと自分自身としっかり向き合い努めてまいります」と覚悟をのぞかせた。

　来年３月の東京・帝国劇場には千尋役の４人が出演する。世界初演となる４～７月の英ロンドン・コロシアムでの公演や、３～６月に名古屋、大阪、福岡、北海道を巡演する国内公演のキャストスケジュールは後日発表。