逮捕された市川猿之助の代役、市川中車(香川照之)

６月２７日に母・喜熨斗（きのし）延子さん（享年７５）に対する自殺ほう助容疑で逮捕された歌舞伎俳優の市川猿之助（本名・喜熨斗孝彦）容疑者（４７）が出演する予定だった東京・歌舞伎座「七月大歌舞伎」（２８日・千秋楽）が３日、開幕した。

昼の部「菊宴月白浪（きくのえんつきのしらなみ）」は、いとこの市川中車（香川照之＝５７）が代役主演し、大奮闘。
クライマックスの大だこに乗っての初宙乗りでは、目に光るものが。拍手が鳴りやまなかった。
同作は赤穂浪士の討ち入り事件を描いた「仮名手本忠臣蔵」のスピンオフで上演は３２年ぶり。全３幕で４時間余り。
立ち回りも豊富でスペクタクルな演出が見どころ。歌舞伎の魅力が詰まった演目で、観客も代役であることを忘れて堪能した様子だった。

中車は「父の熱い思いを受け継ぎ、力を込めて勤めます。私には初めて尽くし。澤瀉屋一門をはじめ、共演の皆さまの胸を借り、力を合わせて臨みます」などと決意をうかがわせる抱負を語っている。

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